インターミッション:門司港での半日

簡易な門司港ターミナルを出た浪人は
海沿いの道を歩いてJR門司港駅へ。
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駅前のコンビニでパンとカフェオレを買い、
駅前広場にあるベンチに腰かけて食べる。
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祝 北京オリンピック出場!!
がんばれ チームジャパン!
とある横断幕を見ると「日本に戻ってきたんだなあ」と思う。

横断幕には
北九州出身あるいは北九州にゆかりのある代表選手の名前が列挙されていた。
バドミントンのペア「オグシオ」の潮田玲子選手は
北九州にある九州国際大学附属高校の出身だったんですね~。

このレトロ感覚たっぷりの門司港駅(かつては門司駅)を
さっきまでKCブリッジで釜山から一緒に乗船してきた
韓国人のツアーご一行が添乗員に連れられて見学していた。
関釜フェリーを利用していたときは下関港から観光バスに乗ってそのまま九州へ、
というルートをとっていた韓国人観光客のツアーだったが
モジラインを利用するようになって門司港レトロ地区を見学ポイントに入れるようになったらしい。

彼らツアー客はさらにレトロ地区の奥に向かっていったが
浪人は再びターミナルのほうへ歩き始める。
夜明けから素晴らしい青空が広がっていた関門だったが
KCブリッジの入港直後から空がどんどん黒くなってきて、
今にも泣き出しそうな感じ。
海峡ドラマシップに入ったとたん、激しい雨が門司港レトロ地区を洗った。

海峡ドラマシップの無料休憩所。
ハングル文字が躍る。
韓国人の若いカップルが雨宿りしていた。
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雨はすぐに上がり、再び青空が戻ってくる。
無料休憩所からKCブリッジと門司港ターミナルを眺める。
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余談だが、
門司港でパスポートに押される入国スタンプにはMOJIではなく
KANMON
とある。つまり関門。これは下関で押されるものと同じ。
6年前、韓国にサッカーのワールドカップを観にいったとき
当時小倉からウルサンを結んでいた高速船「ドルフィン・ウルサン」(現在廃止)に乗ったが
この時もパスポートにはKNAMONと押されたことを思い出した。

正午出港の予定だったKCブリッジ、
30分早く11:30に離岸、釜山に向けて再び関門海峡を越えていった。
「こんどはいつ会えるかな」
1988年のオリンピア88、1995年のニュー・ゴールデンブリッジ、
そして今年のKCブリッジ・・・・三度の乗船がいずれも名前が異なるけれど同じ船。
再会の念をこめて見送った。
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※東京に戻って、KCブリッジを運航するモジラインについて気になる記事を発見した。>

日韓フェリー:モジラインの乗船率14% 北橋市長「今後の伸びに期待」 /福岡 
北九州市の北橋健治市長は(7月)16日の記者会見で、門司港と韓国・釜山港を結ぶ国際フェリー定期便「MOJI LINE(モジライン)」(定員542人)の平均乗船率が、先月は1便当たり14%だったことについて「今後の伸びに期待したい」と語った。
市長は「スタートして日が浅いので、推移を見守りたい。旅行商品の開発について関係者が鋭意努力していると聞いており、今後の伸びを期待したい」と述べた。
モジラインは先月(6月)21日に正式就航し、先月の乗船率は、釜山から門司港に向かう便が平均14・1%(76・4人)、門司港から釜山への便は14・4%(78・0人)だった。年間14万6000人の利用が見込まれているが、現状のままなら3分の1の年間5万人弱となる。
運航会社「C&クルーズ」(本社・釜山)は、6月が旅行客が少なくなる閑散期だった上に、日本人客向けのツアー企画の発売前で、韓国人客以外に利用者があまりいなかったことが低迷の要因と分析。現在日曜日の運休日を(7月)27日から4週にわたり月曜とし、週末の利用客の取り込みを図る方針だ。【平元英治】
〔北九州版〕
毎日新聞 2008年7月17日 地方版より

これまでKCブリッジは門司発は日曜日、釜山発は土曜日が運休だったのだが
7月27日、8月3・10・17日の門司発に関しては運航し、代わりに月曜運休とするらしい。
浪人、今度は門司から釜山に向かうKCブリッジの日中航海を体験してみたいと思っているのだが、
4度目の乗船がまた別の船名・別の航路ということにならぬことを祈りたい・・・・


KCブリッジに別れを告げ、焼きカレーのランチ。
その後、関門海峡遊覧船ヴォイジャーに乗って巌流島に行くことにした(1000円)。
http://www.nishi-kai.com/
可動跳ね橋のブルーウイング門司が開いたところにあるのが
宇宙船の形をしたヴォイジャー。
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13:30、門司港レトロからヴォイジャー出港!
3連休の初日の土曜日、ということもあって船内は満席。
外部デッキはエアコンの効いた船内と違って陽射しが直撃すると暑いが、
船が動き出すと潮風が爽やかで気持ちいい。
まもなくそれに気付いたお客さんがゾロゾロとデッキに出てくる。

進行方向の右手に下関市街。
中国の蘇州太倉と下関を結ぶ「ゆうとぴあ2」と海峡夢タワーが見える。
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まもなく巌流島!
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右手には三菱重工下関造船所。
造船所があるのは彦島だ。
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巌流島の上陸時間は30分間。
ヴォイジャーの乗客全員が目指すのはココ↓
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宮本武蔵と佐々木小次郎の決闘シーンの銅像。
5年前の大河ドラマ「武蔵」の放映を記念して造られたとか。
ゆうとぴあ2と海峡夢タワーをはさんでにらみ合う両雄の図。
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30分の巌流島上陸を終えて
門司港レトロ地区に戻る。
巌流島上陸観光を行っているのはヴォイジャーだけではなく、
モジラインの代理店でもある関門汽船
http://www.kanmon-kisen.co.jp/
も巌流島連絡船を出している。
また門司港と下関・唐戸桟橋を結ぶ連絡船も運航しており、
関門観光にはとても重宝する。
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14:30に門司港に戻ってきた。
門司港レトロ地区を歩いていると
海峡ドラマシップの休憩所もそうであったが
ハングル文字が目につくようになった。

関西や東京からのフェリーが発着することもあり、
船旅人生を送る浪人はここ5年間で両手の指では足りないくらいこの地を訪れているが
今回はそんな変化に目を見張らされる。
モジライン就航で韓国人観光客が増加することを予想してのことだろう。

炎天下を避けるため浪人は旧大阪商船へ退避~。
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2階にある海のギャラリーで戦前の日本の客船の模型や
門司港の歴史を紹介するパネルでも見ようと思ったから。
ここでもハングル文字の案内板が登場。
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「お手洗い」も「ファジャンシル(化粧室)」というハングル文字が新たに加わっていた。
いずれも今年3月の訪問時にはなかったものだ。
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旧大阪商船を出ると、
またまた西のほうから空が黒くなり始めている。
あわててJR門司港駅に駆け込むと、
まもなく激しい驟雨が。

駅の待合室でケータイのワンセグ放送で高校野球の予選を見ながら雨が止むのを待つ。
ここは福岡県北九州市なのに
ワンセグでは対岸の山口県大会の熱戦を映し出している。
しかも山口の球場はメチャクチャいい天気!

雨は意外と長引き、
待合室には突然の雨を避ける人々が押し寄せる。
朝からレトロ地区の写生をしていた中学生か高校生の女生徒たちが全身ずぶ濡れになっていたのが気の毒。

西の空が明るくなってきたのを見計らって、
浪人は門司港から電車に乗って門司駅へ移動。
下車して門司駅の北口にある赤煉瓦プレイスへ。
http://mojirenga.navitown.com/
ここは旧サッポロビール九州工場の跡地に、旧事務棟(門司麦酒煉瓦館)・旧醸造棟(モニュメント)・旧組合棟(赤煉瓦物産館)、旧倉庫棟(赤煉瓦交流館)の4棟が現地保存されることとなり、修復工事等を行ない2006年から「門司赤煉瓦プレイス」と称して一般開放されている。

門司麦酒煉瓦館。大正元年(1912年)に建てられた。
サクラビールからサッポロビールへの歴史がわかる展示が興味深い。
入場料は100円。
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門司麦酒煉瓦館に隣接するのが旧醸造棟。
左側には旧組合棟があり、いまはお土産売り場。
ビールも飲める。
17:00まで営業。
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ブラブラ散歩し、関門海峡に面した遊歩道へ。
今朝、釜山からやってきた海の道を見つめる。
関門は関西や東京だけでなく
朝鮮半島や中国大陸とつながる海の十字路なのだなあ、と実感する瞬間。
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この記事へのコメント

はにー
2011年01月19日 23:34
カナマルさん、こんにちは。
「フェリーで海外旅行へ行こう!」にて旅行記を書かせてもらっているはにーです。
今回は『KCブリッジ』の写真の転載を許可して頂き、
どうもありがとうございました。
僕は自称「時刻表系旅人」。
時刻表を片手に日本全国&韓国を旅しています。
その時、鉄道・バス・船・飛行機・車・徒歩、
最適と思われる交通機関で移動します。
ただ、チャンスがあれば船旅がしたい、という願望があるので、
韓国については船で行くのが多く、
そのため「フェリーで海外旅行へいこう!」のサイトを見つけてから、
そちらの方でお世話になっています。
こちらのブログの写真、たいへんキレイですね。
そして情報がとっても密で、
それから内容がとっても面白いですね!
これからもブログを読ませていただきたいと思います。
よろしくお願いします。
超級!世界の浪人
2011年01月23日 21:30
>はにーさん
こちらこそ「フェリーで海外旅行へいこう!」様にはにーさんが投稿された「セコマル乗船記」を楽しく拝見させていただきました。
非常に面白いレポートで、そのなかに浪人のあまり上手ではない画像も使っていただき、まことに恐縮です。
モジラインなきあとのセコマルには浪人も乗ってみたかったのですが、その機会に恵まれないまま、セコマルも門司~釜山航路も失われてしまいました(T_T)
ただ、ちょうどきょう(1月23日)に全羅南道の光陽と下関を結ぶ航路が開設され、週3便往復のうち1便は暫定的に門司港に入港するようです。
かつて瀬戸内海で活躍した「スターダイヤモンド」が名前を変えて日韓航路に復活します。
浪人も今度は乗ってみたいものですが、はにーさんの楽しいレポートにも期待しています(^_^)v

それでは今後ともよろしくお願いします。

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