2つのドリームで韓国へ #17 グランドフィナーレ!二人を結ぶニャンコフェリー

7月3日。水曜日。
パッと目ざめ、時計を見ると午前4時50分。
テレビをつけ、ブリッジカメラchを見ると東洋のエーゲ海!
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バスローブを脱ぎ捨て、デッキに出てみた。
どうやら塩飽諸島の真っただ中にいるようだ。
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まもなく瀬戸大橋が迫ってきた
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午前5時30分、瀬戸大橋を通過
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備讃瀬戸の真ん中で「にっぽんの夜明けぜよー!!」と心の中で叫ぶ
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デッキにある望遠鏡は無料。
ただし何も見えない・・・
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NIKON(日本製)の望遠鏡も、すっかりオブジェでしかなくなっているようだ
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乳白色に包まれた備讃瀬戸。
そこにおぼろげながら姿を現したのが大槌島。
瀬戸内海に無数に存在する島々の中でも
浪人が最も好きな島である。
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日韓では竹島の帰属が問題になっているが、
領土紛争は国際間だけの問題ではない。
この大槌島は無人島ながら島の中心に県境が通っており、
北側は岡山県、南側は香川県となっている。

江戸時代から続く香川と岡山の紛争が、
この無人島を分断の島とした。その歴史はこちらに詳しい。
☆樽流しの伝説
http://www.krashjapan.com/v6/mystery/index09.html


すると霧の中から1隻のフェリーが姿を現した。
四国オレンジフェリーの「おれんじホープ」(神戸~新居浜)である
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大槌島とおれんじホープ
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この直後、パンスタードリームの背後に別のフェリーがやってくる。
こちらは高松と小豆島、さらに神戸を結ぶジャンボフェリー。
しかし、浪人が知っているジャンボフェリーとはやや違うように見える。
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なんだか顔がついてて、しかもそれがネコっぽい。
実はこの2日前、ジャンボフェリーは特別仕様のペイントを施した
「ニャンコフェリー」を7月5日から運航すると発表していた。
浪人は奇しくも「ニャンコフェリー」のデビュー2日前にその貴重な姿を目撃したのである!
早起きは3ウォンの得!!(←安っ)
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ニャンコフェリーへの改名理由。
ジャンボフェリーによると、初代の船「こんぴら」「りつりん」が
就航当時に世界最大の双胴型フェリーであったことから「ジャンボフェリー」の愛称がついたそうだが、
その後、さらに大型の船が各地に就航した結果、
いまとなっては「なぜ『ジャンボ』なのか」と不思議に思われることも多いとか。
そこで今回、就航50周年を機に思い切って愛称を「ニャンコフェリー」とし、
特別仕様のフェリーを当面のあいだ運航するという😅

ここである思いが頭をよぎる。
ジャンボフェリーといえばフェリーファンなら誰もが知っている名曲
「二人を結ぶジャンボフェリー」。
https://www.youtube.com/watch?v=Iq46WCpcO70
しかしこれからは「二人を結ぶニャンコフェリー」になるのだろうか(汗)

ニャンコフェリーは小豆島へと進んでいった。
小豆島の前を妙に細長い貨物船が横切っていく
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小豆島が果てるまでデッキで眺める
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そうこうしているうちにブレックファストの時間に(7時30分)。
浪人の席は昨日のディナーの時と同様、1テーブルまるまるリザーブされていた。
そしてビュッフェ形式も変わらない。
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珈琲orティー?とフィリピン人ウェイトレスが尋ねてくる。
珈琲を所望すると、これはサーヴしてくれた。
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レストランの壁に飾ってあった
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到着時刻は定刻の5分遅れと発表された
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下船も間近というこの期に及んで、
インフォメーションカウンターで船内新聞を発見!
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こちらは裏面。
新聞が発行されるなんて、まるでクルーズ客船のようだ
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荷造りも完了し、4階のコンパスデッキへ。
今朝は視界が悪く、右舷に見えるはずの淡路島の島影も見えなかったが、
明石海峡大橋が近くなるとくっきりその輪郭をあらわした。
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IMOTO LINES(井本商運)の貨物船と
IMO9162150(パンスタードリームのナンバープレート)の
IMOIMO並走
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午前9時、明石海峡大橋を通過
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無事通過。
いよいよ大阪湾へ
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そして韓国船お約束の、下船順番をスーツケースでアピールの図(笑)
なお、日本人乗客は浪人ひとりだということが後で判明する。
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今回の航海がこれほどガラガラだった理由は
①韓国の大学生団体が日本に行くのに利用しているケースが多いが、
いまは期末試験のシーズン真っただ中で学生は乗らない
②フェリーターミナルがある大阪・咲洲(さきしま)でのG20開催が原因で
期間中の航海をキャンセルしたため、利用客が様子見した
ということであった。

日韓関係が本格的に悪化し、民間交流にまで影響を及ぼすのはこの直後であり、
7月2日釜山発の便にはまだそういった影はない。

元「なにわの海の時空館」(ドーム状の建物)と
さきしまコスモタワー(ひときわ背の高いビル)が見えてきた。
コスモタワーのすぐそばに、G20の会場となったインテックス大阪がある。
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さんふらわあターミナル(大阪) 第2ターミナル(大阪南港コスモフェリーターミナル)に
志布志航路の新造「さんふらわあ」がいた!
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なお、パンスタードリームはかつて「さんふらわあくろしお」として
東京~那智勝浦(和歌山県)~高知航路に就航していた。1997~2001年のことである。
時空を超えた「さんふらわあ」の先輩と後輩の邂逅だ。

左手には海遊館や天保山大観覧車が見える。
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この数日前、G20開催地の咲洲は島住民よりも
要人警護のために全国から集められた警官の数が上回るという、異常な状態に。
セキュリティが厳しく咲洲に発着するパンスタードリームもG20開催中の就航を取りやめたほどであった。
しかしG20も終わり、咲洲はいつもの姿に戻っていた。
雨も降っていない。結局、梅雨真っただ中のこの旅で傘をさしたのは境港での数分間だけであった。
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10時20分、ウクライナ女性デュオの演奏に送られて下船。
19時間の楽しいクルーズはあっという間に終幕を迎えた。
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今回の船旅を終えるにあたり、
パンスタードリームのパンフレットにあったこの言葉で締めくくりたい。
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<2つのドリームで韓国へ・完>
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2つのドリームで韓国へ #16 日韓パラレルクルーズ

1階にある地図で今後の航海予定をチェック。
関門海峡通過は21時ごろ
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瀬戸大橋通過は明朝5時。起きられる自信はない
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明石海峡大橋を8時30分にくぐり、大阪には10時に着く予定
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エントランスロビーにある
日本のフェリーでもよく見られる、船長服を着ての記念撮影スポット
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1階デッキ船尾にあるゲームルーム。ゲームは日本製
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同じく船尾にあるマスカレードラウンジ
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隙間があったのでのぞいてみたら、
フィリピン人クルーが掃除中
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インフォメーションカウンターの横には免税店
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免税店の隣は「ドリームテラピー」という有料の癒し空間
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今回は取材ということでセラピーハウスを初めて見学できた
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ヒノキ風呂も
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境港から東海まで乗船したイースタンドリームでは入浴しなかったが
男女浴室ともヒノキ風呂だったそうだ。

インフォメーションカウンターに向かって左隣にあったダーツルームは
韓服を着て記念撮影できるスペースになっていた。
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インフォメーションカウンターの上をブリッジ通路が通っている。
面白い構造だ
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それにしても船内あちこちに日本のフェリーにはない興味深い造形が施されており、
歩いて回るだけでも面白い。
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浪人のキャンプ地「ブルー」に戻る。
しばしブリッジカメラの放映を見てから、
バスタブにお湯をはってニューヨーク、ニューヨーク♪
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ロイヤルスイートのバスタブに身を沈めた後、
ディナーへ。
なんと浪人のための予約席が用意されていた。
ひとりでこのテーブルを一つ使うのである。
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ディナータイムは1時間。
きょうのサンセットタイムは19時41分ごろ。
7月初旬といえば、1年で最も日が沈むのが遅い時期だ。
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パンスタードリームのレストラン・ムグンファではビュッフェスタイルを採用。
クルーズゾーンの乗客もそれは変わらず、
ビュッフェコーナーへ行って、自分のお皿に好きなものを盛りつける。
コーナーにあるものをありったけお皿に載せて
テーブルに戻ってきたら・・・いつのまにかなんか増えている!
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グラスに赤ワインが注がれていた。
これはクルーズゾーンのためのサーヴィスである。
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ウクライナ女性アーティストの奏でるピアノの音色に耳を傾けつつ食事。
この日は乗客が20~30人ほどと、これまでの同船の乗船経験では最も少ないため、かなり空席も多い。
その分、ゆったりと食事を楽しめた。
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食後、船尾にあるテラスからサンセットを眺める。
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梅雨真っただ中の日本近海では、ほとんど期待していなかったが、
なんと日没シーンを拝むことができるとは!
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しかも、玄界灘を覆う夕焼けが見事だ
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サンセット鑑賞後、船内のコンビニへ。
大阪行きフェリーだが、それ以外の地域の日本みやげコーナーも充実。
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スナックやおつまみ、お酒などは韓国製品が主力の品ぞろえ
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パンスターオリジナルグッズも人気の模様
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レストランで食事を取らず、コンビニのイートインですます乗客もいる
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日没後、海上には無数の漁火が浮かび上がる。
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サンセットを愛でたのが19時45分ごろ。
それから30分ちょっとで、前方に夜景が広がった。
船よ、あれが日本の灯だ。
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カフェ「夢」の前にて、粋なライトアップが始まる
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北九州の工場夜景。
三脚もないし、コンパクトデジカメを手持ちで悪戦苦闘しながら撮影。
昨日、ソウルの宗廟ツアーでご一緒した女性2名はこちらのご出身だったが、
きょうの飛行機で帰国とおっしゃっていたので、もう帰宅されたころかな?
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かなりピンボケだが、小倉の夜。
4か月前(2019年3月)にクイーンメリー2を見に来たとき、小倉で宿泊した。
今回は海上からその夜景を眺める。
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小倉から門司へと続く北九州の夜景を右手に
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そして左手には海峡ゆめタワー。
ここは本州の最西端・下関
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右手の白い電飾に飾られた黒い建物が市立しものせき水族館「海響館」。
左手のライトアップされた大観覧車は「はい!からっと遊園地」のもの。
からっと、とは唐戸という地名にかけている。
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下関の対岸は門司港レトロ地区。
闇夜にプレミアホテル門司港が浮かび上がる。
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目の前に関門海峡大橋が迫ってきた。
船内放送でもこの橋の通過を知らせ、
乗客がバタバタとトップデッキに走ってきた。
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関門海峡大橋を通過。
後方には門司港レトロ地区の光。
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壇ノ浦にさしかかる。
背後には下関の街明かりが。
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関門海峡を越えるとそこは周防灘。
すっかり日本の懐に抱かれた安心感も手伝って、
男性トイレにしかないと思われるゲームを楽しむ(爆)
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一進一退の攻防
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勝った。これで気分よく眠れる💤
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眠る前にパラダイスへ。
操舵室の真下にあることから、室内の光が漏れると操船の妨げになるので、
ドアのカーテンは全て閉められている。
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キャンプ地のブルーに戻り、このバスローブを着用。
カッコつけているのではなく、エアコンが効きすぎてかなり寒いため。
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よし、インスタグラムに投稿だ(インスタやってないけど😆)
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枕元には電話
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船は瀬戸内海へと進む。
しかしキャビンのテレビは、まだ韓国の放送。
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目の前に日本はあるのに、
船内はいまだにコリア。
関門で展開するパラレルワールド。
これがこの船旅の魅力のひとつでもある。

<つづく>
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